ProSPER.Net関連会議

ProSPER.Net関連会議 参加報告

2007年6月に発足したアジア環境大学院ネットワーク(ProSPER.Net)は、アジア環境人材育成イニシアチブの活動の一部として、アジアの大学間における連携を行っています。

6月2日から5日にバンコク郊外のアジア工科大学において、第2回ProSPER.net 理事会、第3回 ProSPER.Net 総会、および第1回持続可能なビジネス教育に関するシンポジウムが開催されました。今回、環境人材育成コンソーシアム準備会の国際協力事業の一環として、準備会事務局は、同会議やシンポジウムに参加し、コンソーシアムの活動紹介を行うとともに、ProSPER.Netとの活動の連携の可能性を検討し、アジアの環境人材育成に関する情報を収集しました。

まず、第2回ProSPER.Net理事会において、環境人材育成コンソーシアムの概要と事業計画を発表しました。理事会には、ProSPER.Netの参加大学18大学のうち、12大学が参加し、また、総会には、14大学が参加しており、これらの大学とのネットワーキングのよい機会となりました。現在、ProSPER.Netの参加大学では、持続可能性とビジネススクールに関する取り組み、また、持続可能性に関する共通項目の策定に関連するプロジェクトを実施しています。これは、現在、環境人材育成コンソーシアム準備会で実施を予定している①環境力を有するT字型人材育成プログラム構築事業、②攻めの環境経営のためのグリーンMBA/MOT等構築事業とも深いかかわりを持っているので、情報共有等の連携活動を充実させてく予定です。また、理事会では、アジアにおける高等教育機関による環境人材育成の取り組みは、現在試行的に行われている状況であるために、優良事例や、ノウハウの共有が重要であるとの意見が聞かれました。これらは、将来的に、環境人材育成情報インフラ構築事業として予定されている、データベースのコンテンツを充実することで、アジアの高等教育機関にも有用な情報が提供できると考えられます。

ProSPER.Netには、日本から、北海道大学、岩手大学、宮城教育大学、名古屋大学、岡山大学、立教大学、信州大学、東京大学が参加しています。

また、本年度になり、中部大学が、新たに参加することとなりました。信州大学や中部大学は、アジアの環境人材育成イニシアチブのモデル校として、コンソーシアムの会員であることから、これらの大学を通じたアジアの大学間連携も可能となることが想定されます。

また、バンコク滞在中に、環境人材育成コンソーシアムの事業として予定されている、グリーンMBAプログラム構築にあたり、アジア工科大学系スクールの持続可能なビジネスプログラムの取り組みに関する聞き取り調査を行うとともに、その他のアジア各国でのビジネススクールにおける持続可能性の取り組み事例の情報を収集しました。 さらに、環境人材育成コンソーシアムの国際パートナーとなりうるアジア工科大学の環境資源開発スクールや、ASEAN大学ネットワーク(AUN)と意見交換を行いました。AUNは、高等教育機関のネットワーク強化による人材育成を目的として、1995年に設立されました。2009年現在、AUNには、ASEAN加盟国から、21大学が参加しており、中国、EU、日本、韓国との連携活動として大学総長、教員、学生のネットワークを中心とした活動が行われています。このように、アジア太平洋地域では、機関連携による高等教育の充実に関する取り組みが数多く行われています。環境人材育成コンソーシアムも、これらの機関との連携を強化し、活動の充実に努めていきたいと思います。