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「環境人材育成コンソーシアム」とは

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北海道大学大学院 環境科学院 生物圏科学専攻

更新日 2012-04-13

生物圏科学専攻について

生物圏の機能を支える生物多様性の発展と維持のメカニズムを、分子・細胞レベルから群集・バイオームレベルに至る階層構造の間の相互関係を通して解明し、陸域(森林・草原・耕作地)及び水圏(河川・湖沼・海洋)における生態系の、自然・人為環境変化に対する応答と、生態系間の相互作用を理解する教育を行う。特に、フィールドの実地検証を介して総合的に把握することに重点をおく。生態系が物理化学環境に及ぼすフィードバックに関する視野を持ち、環境の重要課題に取り組む基盤を養う。

注:下記コース名は新編成(2011年4月採用予定)のものです。

生態系生物学コース

陸域生態系に存在する生物の生育環境、個体群構造、空間的遺伝構造、群集構造、生物間相互作用などを通して、自然界における生物多様性の成り立ちと、その創生・維持・崩壊メカニズムについて、教育・研究を行う。

生態遺伝学コース

哺乳類、昆虫、植物の環境変動下における個体群動態、種間相互作用、環境適応機構,発生・発育機構について、特に遺伝システム,遺伝的多様性に注目し、 研究・教育を行う。

分子生物学コース

基礎生産者の植物とそれらを食する動物、そして多様な代謝機能を有する微生物が営む生命の諸過程を明らかにすると共に、環境条件がそれらに与える影響、および環境変化に対する生物の適応機構を分子から群集構造レベルまで、広視野に理解することを目指した教育・研究を行う。

植物生態学コース

陸上植物を対象として、個体レベルの生理生態学から、繁殖過程、個体群過程、多種からなる自然群集の諸過程、そして生態系の維持機構までを通して学ぶ。熱帯から寒帯に至るさまざまな生態系を対象として、多様な環境への適応を明らかにし、また、諸過程のモデリングについても教育・研究を行う。

動物生態学コース

動物の行動生態・個体群変動機構・生物間相互作用・群集構造決定要因・環境と生物の相互作用など動物生態学の基本を学ぶとともに、陸域および水域における野生生物の保全手法や生態系の管理手法への応用について教育・研究を行う。

海洋圏科学コース

海洋における生物生産過程の特徴と、さまざまな環境インパクトに対する生物群集の応答と適応などについて理解する。具体的には、船舶を用いたフィールド調査や実験室内での模擬実験、および生態系モデルの構築等を通して、生物生産過程と密接に関連している物理環境と化学環境の変化が,海洋生態系に及ぼす影響を解明する方法を学ぶ。さらに、これら環境因子と生物生産過程の相互作用を理解することに関する教育・研究を行う。

水圏生物学コース

淡水生態系(河川・湖沼・湿原)と海洋生態系(沿岸・外洋)における水圏環境に対する水圏生物の遺伝子・細胞レベルから個体・群集レベルまでの環境応答や適応機能、および生物生産について教育・研究を行う。

森林圏環境学コース

変動環境下での森林生態系の持続的利用に関する保全生物学的教育を行う。本コースは森林動態、生態系機能、野生生物の保全、地域資源管理の4つの大きな研究内容を含む。広大で多様なフィールドと充実した技術スタッフによる研究支援体制のもとに、長期モニタリングや大規模野外操作実験などを通して森林生態系の維持機構を解明し、環境修復、環境保全、生物多様性保全に関わる実践目標とともに、研究林の森林生態系と地域社会を合わせて持続的に管理していく理論についても教育・研究を行う。

耕地圏科学コース

農耕地においては効率的な食料生産と将来の持続的生産を保証する管理技術が求められる。本コースは北大の生物生産研究農場や研究牧場を研究フィールドとし、農耕地の特徴とそこでの生物生産体系と環境との関係、さらに持続的農業生産のための有用資源の開発・利用に関して教育・研究を行う。
 
■この情報の掲載元
http://www.ees.hokudai.ac.jp/division/bio/index.php
 
 
 
講義科目とその概要
講義科目・内容・担当教員

多様性生物学基礎論

現在,地球上に生息する生物種は数千万種と推定されているが,近年の人間 活動に起因する地球環境変動により急速に減少している。本講義では,さ まざまな生物群に関して,過去から現在にいたる多様性の変遷を分類学, 系統学,生物地理学的側面から理解するとともに,環境保全の一環として の遺伝的多様性の保全の意義について学ぶ。
(木村教授・春木助教授・鈴木(仁)准教授・前川教授・岩熊教授)

生態学基礎論

生物相の変化や生物群集の多様性、生物多様性の創出ならびに絶滅の機構、 環境適応の遺伝的機構について最近の研究動向を学ぶ。
(大原教授・高田教授・野田准教授・三浦准教授)

分子生物学基礎論

分子生物学の基礎知識および手法を講義でおよび実習を通して習得する。
(森川教授・福井教授・奥山准教授・山崎准教授・笠原准教授)

海洋生物環境学基礎論

海洋の環境と生物は相互にどのような関係を有しているのかを、生物生産性 と物質循環の観点から理解する。また、さまざまな環境インパクトに対す る生物群集の応答と適応などについて学ぶ。
(門谷教授・工藤(勲)准教授)

フィールド科学基礎論

森林・耕地・水圏における人間活動による環境変動を理解し、生物圏フィー ルドにおける人間と自然の共生生態系の確立方策について学ぶ。
(荒木・本村・山田・上田・佐藤・前川・斉藤・日浦・神沼・波多野・秦・宗原・宮下・揚妻・植村・秋林・笹賀)

生物生産学基礎論

現在の食糧生産に関わる生物生産の仕組みを概括するとともに、その基礎となる生物学的基礎理論を習得することを目的とする。 (山羽教授・日浦教授・秦助教授・荒木教授)

多様性生物学特論I

様々な環境条件下で生物間相互作用を通して生物多様性が維持される仕組みとそれが生態系の機能に果たしている役割を理解する。(戸田教授)

多様性生物学特論II

生物の様々な生活史特性に認められる多様性を学び、物理化学的および生物的環境に対する生物の適応の仕組みを理解する。
(工藤(岳)准教授・長里准教授)

生態遺伝学特論I

本講義は,基本的な遺伝的変異の評価法から、集団の大きさと遺伝変異の関係や遺伝的劣化のメカニズムなど、現在保全生物学の分野で必要とされているさまざまなトピックスを解説し、現存する生物群の多様性やその遺伝的多様性の維持機構を理解することを目的としている。
(大原教授・三浦准教授)

生態遺伝学特論II

地球環境の変動に伴う生物相の変化や生物群集の多様性,そして生物の環境適応や進化を理解する上で,各生物種が持つ遺伝的変異および遺伝的機構に関する知見は欠かすことが出来ない。本講義では,1)個体群内にはどのような遺伝的変異があるか,2)それらの遺伝的変異はどのように保持されているか,について論じる。さらに,3)環境適応や形態形成の遺伝的機構,4)遺伝子の比較に基づいた生物の系統関係についても解説する。
(木村教授・鈴木(仁)准教授)

環境分子生物学特論I

微生物が営む自然界の諸過程を明らかにすると共に、環境条件に対する微生物の適応機構を分子から群集構造レベルで習得させる。
(福井教授・森川教授・笠原准教授)

環境分子生物学特論II

動物、植物あるいは微生物の環境適応の分子機構についての理解を深め、植物や微生物を環境管理や人間生活に役立てる方法論について学ぶ。
(山崎准教授・奥山准教授・田中教授・皆川准教授)

植物生態学特論I

植物の生理・生態的過程と生態系機能との関連を理解する。
(原教授・隅田准教授)

植物生態学特論II

植物群集の成立機構と植生遷移・土壌形成について解説する。
(甲山教授・春木准教授)

動物生態学特論I

動物の行動生態,生物間相互作用に関する基礎と研究手法を重点的に学び,地球環境変化に対する動物の生態的応答に関する理解を深める。
(前川教授・東教授)

動物生態学特論II

動物の個体群及び群集の動態とその変動機構について学び,さらに個体群・群集レベルから陸域生態系レベルでの環境変化に対する応答について理解を深める。
(岩熊教授・斉藤准教授・向井教授・野田(隆)准教授)

海洋生物圏環境科学特論I

海洋基礎生産過程を,海洋地球化学的なマクロの視点から理解し,その後,栄養塩及び微量金属と基礎生産がどのように関わっているか化学・生物のミクロの視点から認識し,海洋地球化学過程が海洋生物生産に果たしている役割を学ぶ。
(久万教授・工藤(勲)准教授)

海洋生物圏環境科学特論II

沿岸の海洋生態系のモデルについての基礎知識と応用について学ぶ。また、北太平洋の生態系モデルについてもどのようなものがあるかを学ぶ。
(岸教授)

水圏科学特論I

本講義は,河川,海洋といった水圏に生育する生物(魚類、藻類など)の基本的な細胞構造,発生,生理,行動などに関して解説するとともに,水圏環境における生物の適応機構を学び,陸域環境の生物群との相違を生物進化,生育環境の違いから理解することを目的としている。
(上田教授・本村教授・山羽教授・長里准教授)

水圏科学特論II

本講義は,河川,海洋沿岸域,外洋における水圏生物の特異な生態系を概説し,水圏環境下における栄養塩,水温などの要因がその生態系に及ぼす影響を循環系の中で把握するとともに,水圏生物の資源と相互関係について理解することを目的としている。
(向井教授・上田教授・宗原准教授・宮下准教授)

森林圏科学特論I(生態系機能学)

森林環境機能の実際とそれを保全するための基礎となる知識を習得する。
(佐藤・柴田・野田(真)・笹賀・野村・高木)

森林圏科学特論II (森林動態学)

変動環境下での無機(光、温度、水、CO2)と生物(食害、病気等)環境ストレスに対する樹木の応答能を,光合成機能とその分配の仕方に注目して概説する。対する樹木の応答能を,光合成機能とその分配の仕方に注目して概説する。また、森林域における生物多様性の維持機構を紹介する。
(植村准教授・日浦教授・車准教授)

森林圏科学特論 III (野生生物保護学)

苫小牧研究林において,台風によって生じた森林攪乱が動植物群集に あたえる影響を調査する。具体的には,樹木・草本、野ネズミ類、昆虫 類、鳥類、昆虫類を対象とした野外調査を行い,得られた結果を中規模 攪乱仮説などに基づいて分析する.
(前川教授・斉藤教授・門松准教授・揚妻准教授・村上助教)

森林圏科学特論 IV (地域資源管理学)

森林資源を中心とする地域資源の種類やその構成内容を理解し、地域 資源管理の歴史的な経過、現状と問題点などを自然科学と社会科学の両 方の観点から考える。そのうえで、環境保全を目指した地域資源管理の あり方について理解を深める。
(神沼教授・秋林准教授・夏目助教・吉田助教)

耕地圏科学特論I(作物生産環境学)

作物生産のための農耕地の特徴とその管理・改善方法を理解し,地域環境にマッチした作物種と品種の選抜の重要性を理解する。
(荒木教授・山田教授)

耕地圏科学特論II (家畜生産環境学)

家畜が飼育される草地・畜舎施設の環境的特性を理解し,家畜と環境の相互作用を把握しながら,生態系の中での家畜生産の意義を考える。
(山田教授・秦准教授・荒木教授・鈴木准教授)

生物圏科学特別講義Ⅰ

生物学分野における研究成果と,その生物圏科学的意義を講義する。
(非常勤講師)

生物圏科学特別講義ⅠI

土壌生物の多様性と機能:陸上生態系を支える土壌の生物多様性と機能について解説する(金子)。個体群生態学の数理モデル入門からモデル分析へ:生態学における基礎的な数理的方法を学習し,生物群集の特性を理解するための研究にふれる(西村)。
(非常勤講師)

生物圏科学実習Ⅰ

生物圏科学に関連する基礎的な技術を実習をとおして習得する。
(専攻担当教員全員)

生物圏科学実習Ⅱ

生物圏科学に関連する先端的な技術を実習をとおして習得する。
(専攻担当教員全員)

生物圏科学論文講読Ⅰ

論文講読を通じて、各自の研究分野に関する研究成果を理解させる。
(専攻担当教員全員)

生物圏科学特別研究Ⅰ

生物圏科学に関する研究課題を選び、修士論文を作成する。
(専攻担当教員全員)

生物圏科学論文講読ⅠI

論文講読を通じて、各自の研究分野に関する最新の研究成果を理解させる。
(専攻担当教員全員)

生物圏科学特別研究ⅠI

生物圏科学に関する研究課題を自ら設定し、博士論文を作成する。
(専攻担当教員全員)
 
■この情報の掲載元
http://www.ees.hokudai.ac.jp/division/bio/modules/documents/?%B9%D6%B5%C1%B2%CA%CC%DC%A4%CE%B3%B5%CD%D7