教育目的・教育目標
環境制御システムコースは、地球環境保全の観点から、人間及び生物と環境の関わりを体系的に捉え、人間活動による環境への負荷を最小化する持続可能な循環型社会システムの構築に貢献する人材を養成する。
当コースでは、環境科学の基礎と応用、環境の評価及び管理手法、都市環境や自然生態系のメカニズム、環境変化の計測技術、省資源・省エネルギーに関わる物質循環等、多岐にわたる環境諸分野を体系化したカリキュラムによる高度な専門教育を通じて、環境の仕組みと環境問題の本質への理解を深めると共に、地域環境の有限性に対する認識を深め、社会の持続的発展と環境保全の両立に資する科学技術的な環境制御システム手法の知見を備えた、指導的な役割を果たす専門家を養成する。
この目的を達成するために以下の目標を置く。
- 環境関連諸分野の基礎知識を有し、環境の仕組みを理解して環境問題の解決に科学技術的な知見を応用する想像力に富む人材を養成する。
- 環境負荷低減を目指した環境制御技術並びに制御システムを構築する能力を育成する。
- 世界的視野で環境問題を捉え、その解決に向けて国際的な相互理解と協力を推進する能力を育成する。
■この情報の掲載元
http://www.web.env.gse.saitama-u.ac.jp/modules/pico/index.php?content_id=3
カリキュラムの構成
環境システム工学系専攻 環境制御システムコース平成21年度履修科目一覧
環境制御システムコースのカリキュラムは、環境システム工学系専攻のカリキュラムの中に位置づけられています。
環境システム工学系専攻の開講科目はA・B・Cの3つの科目群に分類されています。 コース共通科目(A群)は同じ専攻内の他コースと共通の科目群であり、環境制御システムコースの専門科目はC群に分類されています。 科目名が■の色になっている科目が当コース担当教員による開講目です。
B群の科目は環境社会基盤国際コース向けの科目です。
環境制御システムコースに所属する学生のために、各開講科目は、教育目的及び教育目標に即して、次に掲げる知識ならびに技術を体系的に習得するよう構成されています。
(a) | 地球環境の有限性の認識に基づく環境の仕組みと環境問題の本質の理解 |
(b) | 社会の持続的発展と環境保全の両立に資する科学技術的な環境制御システム手法の知見 |
(c) | 大気汚染等の環境問題の解明に不可欠な環境科学の基礎と応用に関する知識 |
(d) | 環境の総合的な評価及び管理手法に関する知識・技能 |
(e) | 環境と人間の相互作用に関する知識 |
(f) | 都市環境や自然生態系のメカニズムに関する知識 |
(g) | センシング技術を応用した環境変化の計測技術 |
(h) | 省資源・省エネルギーに関わる物質循環技術や環境制御技術 |
(i) | 環境問題の解決に科学技術的な知見を応用する想像力 |
(j) | 環境負荷低減を目指した環境制御技術並びに制御システムを構築する能力 |
(k) | 世界的視野で環境問題を捉え、その解決に向けて国際的な相互理解と協力を推進する能力 |
専攻 | コ | ス |
授業科目 | 担当教員 | 履修学期 | 時 間 数 |
単位数 | ||
必修 | 選 択 | |||||||
環 境 シ ス テ ム 工 学 系 専 攻 |
コ | ス 共 通 科 目 A 群 |
環境総論(E) | 窪田陽一、Brendan Barrett | 前 | 2 | 2 | ||
地球科学特論 | 2 | |||||||
環境科学特別講義(E) | 2 | |||||||
環境保全特論(E) | 河内香織 | 後(集) | 2 | |||||
土壌環境科学(E) | 小松登志子 | 前 | 2 | 2 | ||||
環境振動評価論(E) | 松本泰尚 | 前 | 2 | 2 | ||||
環境地質学(E) | 2 | |||||||
生物・生態環境学Ⅰ | 佐々木寧 | 前 | 2 | 2 | ||||
生物・生態環境学Ⅱ | 佐々木寧 | 前 | 2 | 2 | ||||
流体力学(E) | 谷本勝利 | 前 | 2 | 2 | ||||
計画数理特論 | 久保田尚 | 前 | 2 | 2 | ||||
計画数理特論(E) | 2 | |||||||
※ 科学技術英語特論Ⅰ | 藤堂博明 | 前 | 2 | ※ 1 | ||||
※ 科学技術英語特論Ⅱ | Violeta Madjarova | 後(前) | 2 | ※ 1 | ||||
※ 科学技術英語特論Ⅲ(E) | Stewart A. Fulton | 前 | 2 | ※ 1 | ||||
※ 科学技術英語特論Ⅳ(E) | Stewart A. Fulton | 後(前) | ※ 1 | |||||
※ 科学技術日本語Ⅰ | 上西恭子 | 前 | 2 | ※ 1 | ||||
※ 科学技術日本語Ⅱ | 酒井ひろみ | 前 | 2 | ※ 1 | ||||
※ 国際工学資格(FE資格) | 通 年 | ※ 1 | ||||||
国際環境規格 | 河村清史、北落謙太郎 | 前 | 2 | 2 | ||||
水圏生態学(E) | 浅枝隆 | 前 | 2 | 2 | ||||
景観計画論(E) | 深堀清隆 | 前 | 2 | 2 | ||||
環境微気候学(E) | 藤野毅 | 後 | 2 | 2 | ||||
環境基礎物理 | 吉門洋 | 後 | 2 | 2 | ||||
地球大気環境科学基礎 | 坂本和彦、王青躍、関口和彦 | 前 | 2 | 2 | ||||
数値解析・データ情報処理(E) | 門野博史、深堀清隆、長谷川靖洋、Violeta Madjarova | 前 | 2 | 2 | ||||
アドヴァンスト・インターンシップ | 岩下和義、茂木秀則、窪田陽一 | 通 年 | 2 | |||||
環 境 制 御 シ ス テ ム コ | ス C 群 |
水圏生態環境測定演習(E) | 藤野毅 | 前(前) | 2 | 1 | |||
環境計測学 | 石山高 | 前(前) | 2 | 1 | ||||
大気環境測定演習 | 三輪誠 | 前(前) | 1 | |||||
制御システム基礎 | 山根敏 | 前(前) | 2 | 1 | ||||
物質循環科学 | 坂本和彦、関口和彦 | 前 | 2 | 2 | ||||
地球資源利用科学 | 王青躍 | 後 | 2 | 2 | ||||
地域環境アセスメント技術論 | 吉門洋 | 前 | 2 | 2 | ||||
環境制御生物学 | 川合真紀 | 後 | 2 | 2 | ||||
水環境汚染評価 | 石山高 | 後 | 2 | 2 | ||||
廃棄物処理工学 | 河村清史 | 後 | 2 | 2 | ||||
汚染負荷評価 | 三輪誠 | 後 | 2 | 2 | ||||
都市環境設計(E) | 窪田陽一 | 後 | 2 | 2 | ||||
環境応用光学 | 門野博史 | 後 | 2 | 2 | ||||
システム制御 | 山根敏 | 前 | 2 | 2 | ||||
環境調和材料 | 長谷川靖洋 | 前 | 2 | 2 | ||||
環境調和材料(E) | 2 | |||||||
課題抽出法 | 指導教員 | 通 年 | 1 | |||||
実験計画法 | 指導教員 | 通 年 | 1 | |||||
* 循環制御特別輪講Ⅰ | 坂本和彦、王青躍、関口和彦 | 前 | 2 | 1 | ||||
* 循環制御特別輪講Ⅱ | 坂本和彦、王青躍、関口和彦 | 後 | 2 | 1 | ||||
* 環境総合評価特別輪講Ⅰ | 河村清史、三輪誠、石山高 | 前 | 2 | 1 | ||||
* 環境総合評価特別輪講Ⅱ | 河村清史、三輪誠、石山高 | 後 | 2 | 1 | ||||
* 応用生態工学特別輪講Ⅰ | 浅枝隆、藤野毅、川合真紀 | 前 | 2 | 1 | ||||
* 応用生態工学特別輪講Ⅱ | 浅枝隆、藤野毅、川合真紀 | 後 | 2 | 1 | ||||
* 都市基盤工学特別輪講Ⅰ | 窪田陽一、深堀清隆 | 前 | 2 | |||||
* 都市基盤工学特別輪講Ⅱ | 窪田陽一、深堀清隆 | 後 | 2 | 1 | ||||
* 環境センシング特別輪講Ⅰ | 門野博史、吉門洋、Violeta Madjarova | 前 | 2 | 1 | ||||
* 環境センシング特別輪講Ⅱ | 門野博史、吉門洋、Violeta Madjarova | 後 | 2 | 1 | ||||
* エコ・エレクトロニクス特別輪講Ⅰ | 三宅潔、山根敏、長谷川靖洋 | 前 | 2 | 1 | ||||
* エコ・エレクトロニクス特別輪講Ⅱ | 三宅潔、山根敏、長谷川靖洋 | 後 | 2 | 1 | ||||
環境制御システム特別研究Ⅰ | 指導教員 | 通 年 | 6 | |||||
環境制御システム特別研究Ⅱ | 指導教員 | 通 年 | 6 |
A群において※印の選択科日のうち2単位まで修了単位として認める。
(E)印の付いている科目は英語で開講する科目である。
修了要件
1)コース共通科目(A群)から4単位以上、専門科目(C群)から必修科目8単位、選択科目12単位以上、並びに他専攻開講科目含め、合計30単位以上を修得すること。
2)選択科目のうち*印の特別輪講は同一名称の科目Ⅰ及びⅡを合わせて2単位取得しなければならない。Ⅱを履修するにはⅠの単位を修得していなければならない。
注:前=前期、後=後期、(前)=(前半)、(集)=(集中)
担当教員他の欄が空欄になっている科目は今年度は開講されません。
■この情報の掲載元
http://www.web.env.gse.saitama-u.ac.jp/modules/pico/index.php?content_id=4