大学院 観光科学域の紹介
観光科学域のプログラムの特徴
観光は低成長時代において成長可能な分野として期待されていますが、これまでの我が国の大学院における観光研究・教育は経営分野(ホテル・旅行業・ホスピタリティ)に偏っていました。
この状況を踏まえて本学域は、我が国で初めて理系をベースとした観光科学を提唱して平成20年度に設置されました。具体的には地理学・生態学などの理学的方法、都市工学や交通工学などの工学的方法、実践的なまちづくり手法、ITツールを使った観光情報・行動の分析や発信といった情報学から観光学にアプローチします。
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(1) 「自然の適正利用」や「まちづくり」に資する観光の基礎知識から応用的な活用方法までを議論を通して学び、応用力のある総合力と専門性を身に付けるプログラムを提供しています。
- (2) 観光振興や自然の適正利用、まちづくりのための具体的な問題を理論的に解明し、計画を立案するための調査手法や分析手法、表現方法の「技術」を学びます。
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(3) 産学官連携による共同研究を取り入れ、企画・提案者の立場で、地域社会との関わりの中で「観光地の診断から計画、実践まで」を研究します。観光地域の資源や現象を分析し、提案的な社会実験を行いながら計画を策定する一連の方法を実践的に学びます。
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(4) 東京都が平成20年に創設した、自然環境保全を担う人材育成・認証制度「ECO-TOPプログラム」の第一号認定校として、自然環境分野の専門知識、理念、価値観を体験的に学ぶ場を提供します。
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(5) こうしたカリキュラムにより、今、観光の現場で最も不足している観光計画の企画立案や地域全体の価値を高めるための総合的なマネジメントを行うことができる観光のリーダーや、レンジャー等の自然環境の保護・適正利用を担う先導的・実践的人材を育成します。卒業後は、観光という学問の総合性を生かして「研究者」、「シンクタンク・不動産・観光・広告・運輸・物流」、「行政」といった幅広い分野に人材を供給します。
上記の内容をより詳細に示した観光科学域のアドミッションポリシー(AP)、カリキュラムポリシー(CP)、ディプロマポリシー(DP)は以下のURLでご覧頂けます。
アドミッションポリシー(AP)
http://www.tmu.ac.jp/kyouikujouhoutop/legal-matters/sinrotop/3121.html
カリキュラムポリシー(CP)およびディプロマポリシー(DP)
http://www.kisokyo.tmu.ac.jp/kyomu/dpcp/index.htm
観光科学域の研究領域
観光科学域の研究領域には5つの主要な分野があります。観光科学域のスタッフや業績はこちらからご覧いただけます。
* 「観光政策・地域の計画」 観光産業の適正な成に必要な政策・計画を科学的に提唱する
* 「観光まちづくり」 都市工学的な視点から魅力ある都市・地域づくりを学ぶ
* 「観光情報」 GIS、地図解析んど地理的な情報分析と観光情報学を学ぶ
* 「地域環境」 地理学的視点から、エコツーリズムやルーラルツーリズムなど環境資源の保全保護や適正利用を学ぶ
* 「環境生態」 環境と人間を含むすべての生態系の関わりを学ぶ
観光科学域(博士前期課程)のカリキュラム(平成25年度)
大学院観光科学域(博士前期課程)では以下の科目群を開講しています。
修了のために必要な単位数は30単位ですが、全研究室の合同ゼミナールである「自然・文化ツーリズム特別セミナーⅠ~Ⅳ(計8単位)」が必修のほか、分野別のゼミナールである
「自然ツーリズム学セミナーⅠ~Ⅳ(計8単位)」もしくは「文化ツーリズム学セミナーⅠ~Ⅳ(計8単位)」のいずれかが必修となります。すなわち、講義、演習科目から14単位以上を修得する必要があります。
自然・文化ツーリズム学 特別セミナーⅠ |
必修
|
偶数年度開講
前期 |
2
|
全教員 |
---|---|---|---|---|
自然・文化ツーリズム学 特別セミナーⅡ |
必修
|
偶数年度開講
後期 |
2
|
全教員 |
自然・文化ツーリズム学 特別セミナーⅢ |
必修
|
奇数年度開講
前期 |
2
|
全教員 |
自然・文化ツーリズム学 特別セミナーⅣ |
必修
|
奇数年度開講
後期 |
2
|
全教員 |
自然ツーリズム学セミナーⅠ |
選択
必修 |
偶数年度開講
前期 |
2
|
自然ツーリズム領域、観光政策・情報領域 全教員 |
自然ツーリズム学セミナーⅡ |
選択
必修 |
偶数年度開講
後期 |
2
|
自然ツーリズム領域、観光政策・情報領域 全教員 |
自然ツーリズム学セミナーⅢ |
選択
必修 |
奇数年度開講
前期 |
2
|
自然ツーリズム領域、観光政策・情報領域 全教員 |
自然ツーリズム学セミナーⅣ |
選択
必修 |
奇数年度開講
後期 |
2
|
自然ツーリズム領域、観光政策・情報領域 全教員 |
文化ツーリズム学セミナーⅠ |
選択
必修 |
偶数年度開講
前期 |
2
|
文化ツーリズム領域 全教員 |
文化ツーリズム学セミナーⅡ |
選択
必修 |
偶数年度開講
後期 |
2
|
文化ツーリズム領域 全教員 |
文化ツーリズム学セミナーⅢ |
選択
必修 |
奇数年度開講
前期 |
2
|
文化ツーリズム領域 全教員 |
文化ツーリズム学セミナーⅣ |
選択
必修 |
奇数年度開講
後期 |
2
|
文化ツーリズム領域 全教員 |
自然・文化ツーリズム学 野外実習Ⅰ |
選択
必修 |
夏期集中
|
1
|
菊地・沼田 |
自然・文化ツーリズム学 野外実習Ⅱ |
選択
必修 |
冬期集中
|
1
|
東・清水・川原・岡村 |
自然・文化ツーリズム学 野外実習Ⅲ |
選択
必修 |
夏期集中
|
1
|
小﨑・沼田 |
自然・文化ツーリズム学 野外実習Ⅳ |
選択
必修 |
夏季集中
|
1
|
非常勤講師 |
地域環境学特論Ⅰ |
選択
|
偶数年度開講
前期 (月5) |
2
|
菊地 俊夫 |
---|---|---|---|---|
地域環境学特論Ⅱ |
選択
|
奇数年度開講
前期 (月5) |
2
|
菊地 俊夫 |
環境生態学特論Ⅰ |
選択
|
前期 (月3)
|
2
|
小﨑 隆 |
環境生態学特論Ⅱ |
選択
|
後期 (月3)
|
2
|
沼田 真也 |
観光計画特論Ⅰ |
選択
|
前期 (水2)
|
2
|
清水 哲夫 |
観光計画特論Ⅱ |
選択
|
後期 (金3)
|
2
|
清水 哲夫 |
観光まちづくり特論Ⅰ |
選択
|
前期 (金3)
|
2
|
東 秀紀 |
観光まちづくり特論Ⅱ |
選択
|
後期 (金2)
|
2
|
東 秀紀 |
観光デザイン特論Ⅰ |
選択
|
前期 (金4)
|
2
|
川原 晋 |
観光デザイン特論Ⅱ |
選択
|
偶数年度開講
後期 (金4) |
2
|
川原 晋 |
観光情報・コンテクスト 特論Ⅰ |
選択
|
後期 (火4)
|
2
|
直井 岳人 |
観光情報・コンテクスト 特論Ⅱ |
選択
|
後期 (火5)
|
2
|
直井 岳人 |
観光地理情報学特論Ⅰ |
選択
|
前期 (火2)
|
2
|
倉田 陽平 |
観光地理情報学特論Ⅱ |
選択
|
後期 (火3)
|
2
|
倉田 陽平 |
自然・文化ツーリズム学 特別講義Ⅰ |
選択
|
夏季集中
|
2
|
非常勤講師 |
自然・文化ツーリズム学 特別講義Ⅱ |
選択
|
冬期集中
|
1
|
非常勤講師 |
自然・文化ツーリズム学 特別講義Ⅲ |
選択
|
冬期集中
|
2
|
非常勤講師 |
自然・文化ツーリズム学 特別講義Ⅳ |
選択
|
冬期集中
|
1
|
非常勤講師 |
自然・文化ツーリズム学 特別講義Ⅴ |
選択
|
偶数年度開講
夏季集中 |
2
|
非常勤講師 |
自然・文化ツーリズム学 特別講義Ⅵ |
選択
|
偶数年度開講
冬季集中 |
1
|
非常勤講師 |
ECO-TOPインターンシップ |
選択
|
夏季集中
|
4
|
菊地・沼田 |
観光科学域(博士後期課程)のカリキュラム
修了のために必要な単位数は20単位ですが、在籍年次ごとに定められたセミナー、講究、特別研究の単位を順次取得することで修了認定必要単位数を満たすことができます。
■この情報の掲載元http://www.ues.tmu.ac.jp/tourism/graduate.html