更新日 2013-04-09
学類の特徴
あらゆる“環境” を安全・安心・快適にデザインする。
私たちの暮らしには,安全・安心に暮らせる地球環境や生活環境が不可欠です。道路・トンネル・橋・鉄道・港湾などの社会資本・社会基盤,魅力的な都市や街,そして地球環境全体まで,「環境デザイン学類」の対象は無限です。理数,人文のバランスのとれた環境デザイナーをめざして。
「環境デザイン学類」では,自然と調和した国土の創造,持続的発展の可能な都市システムや安全・安心 な社会基盤の整備のための様々な理論や技術を修得するとともに,人文系の分野にも精通し,まちづくり から地球環境全体までの環境デザインができる人材を育成します。■この情報の掲載元
http://www.ce.t.kanazawa-u.ac.jp/env_home/index.html
学類の特徴
カリキュラム
3年進級時にコースに分かれる経過選択型履修システムと副専攻プログラム

■この情報の掲載元
http://www.ce.t.kanazawa-u.ac.jp/env_home/features/curriculum.html
土木建設コース
土木建設コースとは
環境と共生する社会基盤づくりを支える
土木建設は,人類社会と自然環境を守り,優れた文明を築くための不可欠な工学分野です.自然環境の特性を把握し,安全で快適な社会基盤づくりを実践する知識と技術を習得した人材の育成を目指します.理論・技能・現場体験のトータル教育を重視
土木建設・設計の基礎理論や技能を修得するだけでなく,実験・現場見学会・インターンシップなど現場体験を生かす教育を重視しています.教育内容・目標
自然界を支配する法則を人間社会に適用することにより,豊かな社会を実現しようとする精神と頭脳を持つ人材の育成を目指しています.具体的には,理論と実験および数値解析などの学習に習熟することにより,社会貢献の能力に秀でた公務員や,建設会社や鉄道・電力関係企業で活躍できる有能な技術者,あるいは建設コンサルタントなどで企画設計に従事する有能なホワイトカラーなどの育成をします.研究内容
大地と河川・海洋の力学や土木建築材料の開発と構造物の力学解析などの基礎的な研究を行うとともに,都市・農村などの居住空間の建設,道路・鉄道・橋梁・港湾・河川・海岸堤防などの敷設・建造などの社会基盤の構築に必要な実用的研究も重要視しています.特に,歴史と文化の香る金沢の街の保存や,環日本海の基幹大学にふさわしい国際的な優れた研究を行っています.■この情報の掲載元
http://www.ce.t.kanazawa-u.ac.jp/env_home/course/01.html
環境・防災コース
環境・防災コースとは
環境・防災の観点から安全・安心な社会の構築
環境問題は大気・水・地盤の汚染問題であり,地震や豪雨などの自然災害は大気・水・地盤の異常・特異現象です.「環境・防災コース」では,様々な環境問題の解決のために,また,防災を中心とした社会基盤づくりに貢献します.実験・実習・現場調査により生きた学問を修める
大気・水・地盤のメカニズムや理論を学び,環境問題や自然災害への減災技術などを学びます.また,実験や演習,現場調査を通じて,個々の環境問題や防災問題を完結することのできる人材を育成します.教育内容・目標
大気,水,地盤などの自然環境および地震,豪雪,豪雨,波浪,津波などの自然営力と社会基盤との関わりを系統立てて学ぶことにより,幅広い視野を持ち,安心,安全なまちづくりを総合的に考えることができるとともに,各種の実験や演習,現地調査などを通して,個々の環境問題,防災問題を解決することのできる人材を育成します.研究内容
環境・防災問題は地球規模で考えなければならないため,世界中を研究フィールドとした研究を行なっています.例えば,アンコールワット遺跡の観光開発に伴う大気汚染の問題やイランやトルコ,インドネシアなどで発生した地震被害の原因解明と復興支援などの研究を行なっています.その一方で,地域に密着した問題として,効率的な道路融雪のための熱交換に関する研究や,歴史的建造物を構成している石垣の耐震安全性に関する研究なども行なっています.■この情報の掲載元
http://www.ce.t.kanazawa-u.ac.jp/env_home/course/02.html
資格/進路
環境デザイン学類で取得可能な資格
- 技術士補
- 測量士補
- 測量士(卒業後1年以上の実務経験を要す)
- 技術士第二次試験の受験資格(卒業後4年以上の実務を要す)
- 基礎施工士受験資格(卒業後1年半以上の実務を要す)
- コンクリート技士受験資格(卒業後2年以上の実務を要す)
- 2級土木施工管理技士受験資格(卒業後1年以上の実務を要す)
- 1級土木施工管理技士受験資格(卒業後3年以上の実務を要す)
- 2級建築士受験資格
- 1級建築士受験資格(卒業後2年以上の実務経験を要す)
- 高等学校教諭1種免許状(工業)
環境デザイン学類の公務員受験対策
金沢大学は地方公務員,国家公務員を輩出する全国有数の国立大学です.好景気だと叫ばれている昨今ですが,公務員の安定感とステイタスは相変わらず魅力的.
その中でも土木の公務員の需要はなくなりませんし,多数の学生が受験します.
沢山の公務員の先輩がいますし,公務員対策も万全ですので,公務員を受験するかたにはお勧めですね.
卒業後の進路
環境デザイン学類の卒業後の進路
(平成18~23年度データより)
半数以上が大学院へ進学しています.その内の8割は金沢大学大学院へ,2割は他大学(京大,東工大,名大など)の大学院への進学です.次いで官公庁が多く,建設会社(土木系),ハウスメーカー(建築系)への就職も実績を残しています.
【主な就職先の例】
- 国土交通省,石川県,富山県,福井県,岐阜県,新潟県,長野県,東京都,京都府,愛知県,静岡県,三重県,金沢市,富山市,福井市,静岡市など
- 大林組,清水建設,鹿島建設,大成建設,竹中工務店,大豊建設,東洋建設,熊谷組,名工建設,五洋建設,JR各社,NEXCO各社など
- 積水ハウス,パナホーム,三協アルミ,YKK,タカノホーム,北陸ミサワホームなど
- 日立造船,ピーエス三菱,住友大阪セメント,北川ヒューテック,日本海コンサルタント,中央コンサルタント,中央復建コンサルタンツなど
■この情報の掲載元
http://www.ce.t.kanazawa-u.ac.jp/env_home/graduation/index.html
更新日 2012-04-17
本学科は、環境保全工学、資源循環工学、素材プロセス工学、開発環境工学、地殻情報工学、資源科学の6つの専門分野で構成されており、これらは互いにリン クしています。大学院では、これに岩石学、地質学が加わり、地球の成り立ちを含めたグローバルな視点から資源・環境問題を教育・研究します。その対象は、 各種資源の自然環境からの採取、分離・精製、再生利用、適正処分等の資源利用・循環に関わる技術に始まり、そのシステムを持続可能とし、かつ自然環境と調 和した豊かな人間生活をおくるために必要な、大気・水・森林環境保全、作業環境改善、環境調和型リサイクリング、自然配慮型素材開発、廃棄物適正処分、低 環境負荷型エネルギー開発、地殻環境保全、自然災害とその予測・防災、地球・太陽系物質循環、資源形成過程解析等、多岐にわたっています。こうした幅広い 知識や経験を総合することにより、現実の環境調和・資源循環に関する新たな問題を発見し、それらを解決する能力を養います。


![Full-Time Faculty[専任教員]](http://www.sci.waseda.ac.jp/global/faculty/creation/images/sub_ttl06.gif)
氏名 | 専攻分野 | 主な担当科目 |
---|---|---|
教授 | ||
内田 悦生 | 資源地球化学、文化財科学 | 地球物質科学、資源地球科学 |
大河内 博 | 大気・水圏環境化学 | 環境地球化学、環境機器分析 |
大和田 秀二 | リサイクル工学、資源分離工学 | 資源分離工学、資源リサイクリング |
香村 一夫 | 地圏環境学 | 環境地質学、地殻情報工学概論 |
栗原 正典 | 石油工学、油層工学 | 油層工学の基礎、油層シミュレーション |
名古屋 俊士 | 労働衛生工学、環境安全工学 | 作業環境工学、大気環境工学 |
不破 章雄 | 素材プロセス工学 | 金属生産工学、素材物理化学 |
森田 信男 | 数値岩盤工学、石油生産工学 | 数値岩盤工学、数値石油生産工学 |
山﨑 淳司 | 応用鉱物学、素材物質科学 | 素材物質科学、地球物質科学 |
准教授 | ||
所 千晴 | 資源処理工学、環境浄化工学 | 環境界面工学、粉体制御工学 |
特任教授 | ||
齋藤 章 | 物理探査(主に電気・電磁探査)、物理検層、岩石物理 | 地圏物理探査工学、地殻情報工学の基礎 |
![FUTURE[進路の方向性]](http://www.sci.waseda.ac.jp/global/faculty/creation/images/sub_ttl04.gif)
■修士課程修了者の進路

■この情報の掲載元
http://www.sci.waseda.ac.jp/global/faculty/creation/index06.html
大学院修士課程 | 環境安全工学 生態環境学 水質化学特論 資源リサイクリング 資源分離工学特論 |
素材プロセス工学特論 地殻環境流体工学 数値石油生産工学特論 応用地球物理学 地圏環境工学 |
資源地球化学特論 素材物質科学特論 鉱物物理化学特論 岩石熱力学特論 同位体地球化学 |
構造岩石学 古生物学特論 等 |
||
必修科目 | 選択必修科目 | 共通選択科目 | 資源循環・環境保全工学関連科目 | 地殻情報・開発環境工学関連選択科目 | ||
4年 | 卒業論文 | 有機化学 | 廃棄物管理工学 | 地震探査工学 | ||
3年 | 環境資源工学実験A・B 応用物理化学及び演習A 応用数学及び演習 |
応用物理化学 及び演習B 地殻情報工学 及び演習 |
海洋資源科学 数理統計学 水理学 現場実習 |
大気環境工学 作業環境工学 環境地球化学 環境水質工学 環境リスク解析 粉体制御工学 資源分離工学 固液分離工学 資源リサイクリング 化学工学総論 金属生産工学 素材物理化学A・B 同位体環境学 素材物質科学 |
地圏物理探査工学 岩盤力学 数値岩盤工学 油層工学の基礎 油層シミュレーション 環境地質学 計数流体力学 資源地球科学 |
|
2年 | 環境資源経済論 数学D・E 電磁気学A・B 化学熱力学 材料力学B 無機分析化学実験 地球物質科学 Cプログラミング入門 環境保全工学概論 資源循環工学概論 地殻情報工学概論 開発環境工学概論 素材プロセス工学概論 地球科学実験A・B |
ジオインフォマティクス 統計力学 Cプログラミング 鉱物資源開発技術の 最先端 石油・天然ガス開発技術の最先端 |
環境機器分析 | 地殻情報工学の基礎 | ||
1年 | 創造理工リテラシー 環境資源工学の展望 地球科学A・B コンピュータリテラシー |
http://www.sci.waseda.ac.jp/global/faculty/creation/index06_cu.html
更新日
環境情報工学専攻
環境情報工学専攻で何ができるか
本専攻は“人間を愛し、動植物を慈しみ、自然を愛しむが故に様々な環境問題を憂い、敢然とその解決のためにゴミ/騒音の市街地に、汚れた海・湖に、破壊された山・野原に、汚染された空に向かって飛び出していく次世代の若者を育てる”ために設立されました。ご承知のように、近代社会は科学技術の発展がもたらした便利さと引き換えに、様々な環境問題を生み出しました。私たちの専攻は「地域環境保全」、「環境応用化学」、「環境マネジメント」、「環境システム動態学」、「光/レーザ・リモートセンシング」、「水質環境」の6分野からなり、社会に役立つ環境問題に関する教育・研究をおこなっています。大学院での教育は、院生自らの自主性、想像力、学力を最大限に引き出すよう進められます。研究テーマは自らの学問的興味をもとに担当教員と協議しながら決定。この目標に向かって実験や研究を行う過程で、コンピュータ工学と環境工学とを有機的に結び付ける手法や、最先端の実験方法を修得していきます。研究の成果は、専門家への登竜門とも言える各分野の学会で発表。この発表を通して一人の研究者としての自覚も育つようになることでしょう。そしてこれらの研究成果をもとに修士(博士)学位論文をまとめ上げて卒業していきます。
■この情報の掲載元
http://www.tohtech.ac.jp/dept/graduate/eie/index.html
博士前期課程:授業科目
■この情報の掲載元
http://www.tohtech.ac.jp/dept/graduate/eie/curriculum.html
更新日 2012-04-16
海洋環境保全学専攻
専攻・専攻の内容
海洋環境における様々な現象を理解し、変動機構を解明すると共に、海洋環境の保全と修復を目指して、人間活動に伴って加えられた海洋環境への負荷を抑制・除去するための方策を打ち立てます。このため、物理学、化学、生物学、数学、情報科学などの理学的な取り組みに加え、環境保全のための工学や現象を社会科学的な視点から価値判断するなど総合的・学際的な教育研究を行います。
専攻分野
海洋生物学
水圏環境化学
環境システム科学
環境システム工学
国際環境文化学
入学定員
46名
■この情報の掲載元
http://www.g.kaiyodai.ac.jp/main/zenki/3.html
海洋生物学
海洋生物学について
海洋に生息する微小生物から魚類・無脊椎動物・大型動物や植物までを対象とした分類、分布、生活史、形態、生理生態学特性について、また被食・捕食、共生などの生物間の相互関係、個体群や生態系の動態と環境との関係について教育・研究を行います。海洋化学、環境システム学などの専攻分野と連携して気候変動や人為的環境破壊が生態系に及ぼす影響を究明し生態系の保全や生物多様性の維持のための方策を提示します。
何を研究している?
水圏にすむ生物について、その分類から生活史、生態など、あらゆることを視野に入れた研究を行っています。また、個々の生物だけではなく、生態系を構成する生物を”群集”という視点からもとらえ、生物群集の動態と環境との関係や、環境の変動に対して生物群集がどのように反応するのか、といった研究も行っています。
学び方は?
実際の生物に触れて、基礎的情報としての形態学的・生態学的知識を得ます。また、それらを表現するために統計学や数学も駆使しています。したがって、バランス良く学ぶことが求められています。
分野の魅力って?
調査水域が、近くの池や湖から東京湾を中心とした日本各地の沿岸、さらには南北太平洋や南極にまで広がっていること。また、海洋環境の主体である海洋生物の研究は、今後ますます重要になると期待されています。
カリキュラム&シラバス
授業科目名 | 担当教員 | 単位 | 授業科目名 | 担当教員 | 単位 |
魚類生理生態学 | 河野 博 茂木正人 |
2 | 浮遊生物生態学 | 石丸 隆 | 2 |
魚類系統分類学 | 河野 博 | 2 | 浮遊生物機能論 | 田中祐志 | 2 |
藻類系統学 | 田中次郎 鈴木秀和 |
2 | 海産哺乳類学 | 加藤秀弘 | 2 |
藻類形態分類学 | 田中次郎 鈴木秀和 |
2 | 魚類行動生態学 | 須之部友基 | 2 |
生物環境学 | 堀本奈穂 | 2 | 海洋観測演習 | 石丸 隆 | 8 |
無脊椎動物生理生態学 | 瀬川 進 | 2 | 海洋生物学特別研究 | 各スタッフ | 8 |
無脊椎動物系統分類学 | 土屋光太郎 | 2 | 海洋生物学特別演習 | 各スタッフ | 4 |
■この情報の掲載元http://www.g.kaiyodai.ac.jp/cmes3/seibutu.html
水圏環境化学
水圏環境化学について
海洋など水圏環境の現状と変化を、主に化学的な手法を用いて解析します。水圏環境や生態系に存在する元素や化合物の循環、分布、存在形態、移送、代謝、生理活性、利用などについて調べます。また微生物や酵素等を利用した汚染物質の分解とそのモニタリング、環境負荷を軽減する方法の開発などの研究も行なっています。これらを通じて地球規模の物質循環の解析や、化学物質と生物活動の相互関係の解明と活用、海洋の有効利用や環境保全への応用などをめざした教育、研究を行なっています。
何を研究している?
海の化学物質の分布や機能について研究することで次のことを目指しています。
1.海という大きなシステムの仕組みやはたらきの解明
2.人間が海に持ち込んだ物質の追跡や生物への影響評価
3.物質を仲立ちにする生物の相互作用の解明
4.天然物質の有効利用や、環境保全・資源利用に役立つ物質の創出
5.海洋酵母や極限環境微生物等の有用水圏微生物とそれらの酵素の解析・改良・利用
6.生物機能を利用した環境モニタリングシステムの創出
7.産業廃棄物の最終処分や生物資源循環型利用法の開発
8.変異原性を指標として環境汚染を総合的に評価する学び方は?海洋環境について学ぶためには、生命現象や物理的過程(物理反応が進行する過程)の理解が必要です。一方、物質についての研究なので、基礎的な化学の学習も大事であり、バランスよく学ぶことが求められています。
分野の魅力って?
海と地球環境のかかわりをグローバルな視点で考えたり、身近な水環境についてローカルに取り組んだり、ミクロな視点から海の生命の機能を調べるなど、分子レベルの化学的アプローチから、海で起こるあらゆる現象に迫り、地球環境の変動における海の役割を解明する事に重点を置いています。海洋環境を守ること、未利用海洋資源を有効利用することは人類の未来の鍵を握っています。
カリキュラム&シラバス
授業科目名 | 担当教員 | 単位 | 授業科目名 | 担当教員 | 単位 |
海洋無機化学 | 高橋美穂 | 2 | 生物機能科学 | 任 恵峰 | 2 |
海洋環境保全学 | 佐藤博雄 | 2 | 環境微生物学 | 浦野直人 | 2 |
生元素循環論 | 神田穣太 | 2 | 生物機能利用学 | 遠藤英明 | 2 |
有機構造解析 | 永井宏史 神尾道也 |
2 | 分子生物化学 | 石田真巳 | 2 |
生命化学 | 永井宏史 | 2 | 環境技術マネージメント | 中村 宏 | 2 |
機能材料化学 | 榎 牧子 | 2 | 水圏環境化学特別研究 | 各スタッフ | 8 |
環境機能材料化学 | 榎 牧子 | 2 | 水圏環境化学特別研究 | 各スタッフ | 8 |
■この情報の掲載元http://www.g.kaiyodai.ac.jp/cmes3/kagaku.html
環境システム科学
環境システム科学について
地球規模からミクロな規模までの様々な時空間スケールで発生する海洋物理現象を観測・実験・解析を通して正しく把握し、海洋循環モデルや生態系モデルを構築するとともにその根幹を成す物理・生物環境変動機構を明らにすることを目的とします。また、先端技術を応用した海洋計測システムや、そこから得られる多様な情報を処理する技術など、海洋環境動態の解明と予測に不可欠な事項に関する教育・研究を行います。
何を研究している?
地球規模からミクロな規模までの様々な時空間スケールで発生する海洋物理現象を正しく把握し、生態系モデル作成に必要な物理・生物環境変動機構を解明しようとしています。また、先端技術を応用した海洋計測システム技術の確立と、そこから得られる多様な情報とその処理など、海洋環境動態の解明と予測に不可欠な事項に関する研究を行っています。
学び方は?
海を科学するためには、物理的な諸現象を理解するばかりでなく、生命活動に伴い発生する化学反応が進行する過程(生物・化学過程)を含めた環境システムを学際的に学ぶことが必要です。このため、物理・数学・生物の基礎知識習得は必須となります。
分野の魅力って?
海は地球の要である。マクロ・ミクロの様々な現象が関わっている地球環境システムを構成する物質や熱の輸送・分布を支配する素過程を調べることで、地球環境システムを解明し、予知することを目指しています。海には未知の現象があふれているのです。
カリキュラム&シラバス
授業科目名 | 担当教員 | 単位 | 授業科目名 | 担当教員 | 単位 |
海洋力学 | 北出裕二郎 吉田次郎 |
2 | 物理分析の最先端 | 大橋英雄 | 2 |
沿岸海洋物理学 | 北出裕二郎 | 2 | 環境測定学 | 荒川久幸 | 2 |
海洋乱流・拡散 | 山崎秀勝 長井健容 |
2 | 光環境測定学 | 荒川久幸 | 2 |
海洋生態物理学 | 山崎秀勝 長井健容 |
2 | 環境数理解析学 | 上村豊 中島主恵 |
2 |
環境情報解析学 | 根本雅生 | 2 | 海洋数理解析学 | 坪井堅二 | 2 |
情報解析応用学 | 吉田次郎 | 2 | 沿岸観測実習 | 吉田次郎 | 2 |
地球気候変動論 | 島田浩二 | 2 | 環境システム科学特別演習 | 各スタッフ | 4 |
環境構造論 | 大橋英雄 | 2 | 環境システム科学特別研究 | 各スタッフ | 8 |
■この情報の掲載元
http://www.g.kaiyodai.ac.jp/cmes3/system-c.html
環境システム工学
環境システム工学について
環境保全に必要な大気および海洋の諸現象の理解と予測に資するデータ解析や観測的研究と教育、環境負荷低減を考慮したエネルギー利用効率化のための総合的エネルギー管理に関する実験及び理論的研究と教育、また環境リスク評価手法やリスク軽減のための高度な安全遂行システムの確立を目指す理論的及び実験的研究と教育、人類の海洋環境への生態学的適応や諸民族集団の海洋資源保全戦略を海洋人類学の視点から分析する研究と教育を行います。
何を研究している? 海洋環境保全に必要な大気・海洋の自然現象の理解や波浪などの海象予測システムの確立、大気環境計測や地球環境動態評価のための先導的光センシング技術の開発と応用、環境負荷軽減のための総合的なエネルギー管理、環境リスク評価手法とリスク軽減のための安全機能遂行システムの確立について研究を行う。 学び方は?海洋環境を分析し、また、それを守るためには、関連する基礎工学を組み合わせたシステム工学の手法が有効である。海洋環境、エネルギー、安全問題等に問題意識をもち、その解決に熱意を持って取り組むことが求められる。 分野の魅力って?地球環境の最も大きな要素である海洋環境を分析し守るために、最も必要とされている分野である。先端の研究により世界に大きく貢献することができる。
カリキュラム&シラバス
授業科目名 | 担当 | 単位 | 授業科目名 | 担当 | 単位 |
エネルギー管理論 | 賞雅寛而 | 2 | 機能安全工学 | 佐藤吉信 | 2 |
環境保全論 | 賞雅寛而 | 2 | 高信頼性制御システム工学 | 陶山貢市 | 2 |
動力エネルギー実験 | 賞雅寛而 | 2 | システム安全工学実験 | 佐藤吉信 陶山貢市 |
2 |
環境解析論 | 小橋史明 | 2 | 海洋人類学 | 岩淵聡文 | 2 |
環境予測論 | 岩坂直人 | 2 | 海洋人類学演習 | 岩淵聡文 | 2 |
環境科学演習 | 岩坂直人 小橋史明 |
2 | 海洋考古学 | 岩淵聡文 | 2 |
大気環境計測学 | 村山利幸 | 2 | 環境システム工学特別演習 | 各スタッフ | 4 |
大気環境物理学 | 関口美保 | 2 | 環境システム工学特別研究 | 各スタッフ | 8 |
大気環境計測学実験 | 村山利幸 関口美保 |
2 |
■この情報の掲載元
http://www.g.kaiyodai.ac.jp/cmes3/system-k.html
国際環境文化学
国際環境文化学について
環境保全の問題を多面的に精察し解決を図るために、国際的視野に立ち、自然環境と社会環境の双方を対象として、文化学の角度から教育研究を行います。具体的には、環境問題の根本に係わる科学技術の在り方を考察する科学論、環境と人間の歴史の関係を検討する文明論、環境・海洋・科学技術と人間との繋がりを主題とする文学論、海洋環境で働く人や海洋スポーツ等を行う者の健康科学および海洋環境の健康影響論、環境教育の錬磨を目指す環境教育論、これらに国際レベルで対処するための言語技術論、以上から構成されます。
何を研究している?
人間がその中で生活する自然環境や文化環境などの外部環境はもとより、人体という内部環境について、さまざまな角度から研究しています。環境問題をもたらす科学技術の在り方、文明と環境との歴史的な関係、文学に見る環境や科学技術と人間のつながり、海洋環境に係わる人々の生理・健康問題、環境教育の改革の方途、コミュニケーション能力を国際レベルに上げるための言語技術。以上を主たる研究対象にしています。
学び方は?
主に以下の方法とその融合があります。国内外の文献を検討し理論を構築する。フィールドワークによる現状調査を通じて問題点を把握し、その打開を目指す。実験を行ってデータを解析し、改革の方向を探求する。これらの基礎として、国際性を身につけるために語学力も練り磨きます。
分野の魅力って?
「環境」という言葉を聞くと、すぐさま自然環境を思い浮かべがちです。しかし、私たちを取り巻く環境には、私たちの日々の生活や精神や意識を形成する社会環境や文化環境もあります。さらに、これら外部環境に対して、人体という内部環境も存在します。このような広義の環境について多角的に研究できる、日本でも数少ない専攻分野です。
カリキュラム&シラバス
授業科目名 | 担当教員 | 単位 | 授業科目名 | 担当教員 | 単位 |
海洋健康科学 | 田村祐司 | 2 | 応用倫理学 | 小松美彦 | 2 |
海洋スポーツ科学 | 佐野裕司 千足耕一 |
2 | 科学技術社会論 | 柿原 泰 | 2 |
環境教育論 | 川下新次郎 | 2 | 環境文化思想論 | 未定 | 2 |
海洋環境文学論 | 大野美砂 | 2 | 国際言語技術論 | 大島弥生 | 2 |
多文化社会論 | 小暮修三 | 2 | 国際環境文化学特別演習 | 各スタッフ | 4 |
科学文学論 | 日臺晴子 | 4 | 国際環境文化学特別研究 | 各スタッフ | 4 |
科学文明論 | 未定 | 2 |
■この情報の掲載元
http://www.g.kaiyodai.ac.jp/cmes3/kokusai.html
更新日 2012-04-13
地球圏科学専攻について
本専攻は現在の地球環境の成り立ちの理解、並びに地球環境問題を研究・解決する上で必要となる地球科学的基礎を与えることを目的とする。より具体的 には、様々な時間スケールを持つ地球環境の変化変動・気候変動の実態とその機構の解明・将来予測、および、それらを理解・解析する上で重要となる大気海洋 科学・物質循環・雪氷科学に関する教育を行う。さらに環境と気候の変化がもたらす災害、生態系・生物資源への影響を評価するための基礎情報を提供し、環境 の重要課題に取り組む基盤を養う。
本専攻は以下のコースからなる。
大気海洋化学・環境変遷学コース
化学物質の大気海洋陸圏における循環、及び生物・物理過程との相互作用を理解し、それらの歴史的変遷を復元・解析するとともに、地球システムにお いて鍵となる役割を学ぶ。具体的には、研究船による大気・海洋観測、森林や河川などでの観測に参加し、空気・水・堆積物・生物試料を採取し化学分析や同位 体分析を行う。このことを通じ大気・海洋・陸圏・生物圏あるいはそれらの間で起こる炭素・窒素・水などの循環や移動に関する情報を読みとり、物理・化学・ 生物過程や相互作用などを学び、理解する。また、堆積物等に記録された地球環境の変動・変遷の様子とその原因について、化学的手法を用い解明・解析するこ とを学ぶ。
大気海洋物理学・気候力学コース
大気と海洋は主に太陽からの入射エネルギーによって駆動され、そのエネルギーの再分配の過程で日々の天気からエルニーニョや海洋深層循環に至る 様々な時空間スケールの現象が生み出される。これら大気海洋系の様々な現象は、ある特定の場所の環境の決定やいろいろな時空間スケールでの気候の変動等に 重要な役割を果たす。本コースではこのような大気と海洋の物理学・力学の素過程、大気・海洋・陸面・海氷間の相互作用、化学過程との相互作用およびその地 球システムにおける役割の理解を目的とする。これまで気象学や海洋学を勉強する機会のなかった理系学部の出身者が基礎から学べるようにカリキュラムを組ん でいる。
雪氷・寒冷圏科学コース
地球環境は、主に太陽からの入射エネルギーによって維持されているが、その入射エネルギーは、地球表層を覆う白い物体、即ち雲と雪氷によって絶妙 に調節されている。しかし、過去に何度も繰り返し起こった氷期のように、地球の自己調節の結果として気候が自然変動しているにもかかわらず、未だそのメカ ニズムが解明されていない。一方、人為起源による近年の地球温暖化に伴って、一番変化するのが雪氷圏である。この変化しつつある雪氷圏の最前線に立って、 雪氷圏の現状を実感することが地球環境を学ぶ我々にとって必要なことであろう。本コースは、赤道・熱帯圏と対をなして、地球環境の調節・維持に重要な役割 を果たしている、南極や北極を含む地球雪氷圏現象の謎と驚異、そして人間生活と雪との関わりについて、体験学習をも併用しながら総合的に理解することを目 的とする。これまで、雪や氷に触れる機会の無かった多くの学生諸君、あるいは、将来、極地研究の専門家を目指す学生諸君にとって、魅力あるカリキュラムを 提供する。
2011年度より地球圏科学専攻陸圏環境科学コースの全教員は,環境起学専攻に新設される『人間・生態システムコース』に異動します。陸圏環境科学コースにおける研究・教育は、『環境起学専攻,人間・生態システムコース』において発展・継続されます。
人間・生態システムコースでは、自然共生学的アプローチ、環境地理学的アプローチ、分野横断型アプローチ、数理科学的アプローチを駆使して、多様な構造を持つ人間・生態システムの修復 と制御を可能にするための専門知識および問題発見・解析能力を備えた人材群を育成します。
■この情報の掲載元
http://www.ees.hokudai.ac.jp/division/earth/index.html
講義科目とその概要
- 専攻共通講義
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○古環境学基礎論 古気候・古海洋・古環境に関する基礎的知識を、古海洋学、古気候学、地球化学、第四紀学などの視点から学び理解する。 ○地球雪氷学基礎論 極域・雪氷圏現象を理解するための、大気、海洋、海氷、陸上雪氷に関する基礎知識を、現地体験からリモートセンシング、モデリングの基礎まで幅広く学ぶ。 ○大気海洋物理学基礎論 大気と海洋の大循環構造を把握し、それを理解するのに必要な大気海洋物理学の基礎を学ぶ。また気候学に関する基礎を理解する。 ○大気海洋化学基礎論 大気海洋の化学プロセスに関する基礎、および陸域生態や海洋生物との関わりを学び理解する。
- 各コース担当の講義
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◎第四紀環境変動特論 地球陸域の極表層をなす地形とその構成物質の形成過程・変動、および人為起源環境変化との関わりについて、10年から1万年の時間スケールで整理しながら理解する。 ◎山岳環境科学特論 熱帯から極域までを含めた世界の山岳地域における自然環境の特徴、地形・地質・気候・植生・人為作用などの相互関係、山岳自然環境保全に関して、地理学的な視点から学ぶ。 ◎陸域環境統合システム特論 氷河・森林火災・永久凍土などを例に、陸域の野外調査で得られた情報を統合的に整理し、発信する方法について学ぶ。 ◎陸圏物質循環学特論 陸域における水や無機・有機化学成分、有機・鉱物粒子の移動等、物質循環について理解を深める。 ◎古気候変動学特論 海洋・湖沼堆積物などから得られる代理気候記録の研究成果にもとづいて、地球史における様々な時間スケールの古気候変動の姿とメカニズムを理解する。 ◎大気圏化学特論 大気中における化学物質の起源、化学反応、物質移動や変質など、大気圏が関わる物質循環を理解する。 ◎化学海洋学特論 海洋中の無機・有機化学物質の挙動、および生物活動、地球環境変化変動との関連について学ぶ。 ◎海洋堆積学特論 現在の海洋堆積物の種類と分布およびそれらを規定している要因、初期続成作用等の表層堆積物で起こっている現象を理解する。 ◎環境分析化学特論 地球規模の環境変化変動を究明するため、有機・無機化学成分、放射性・安定同位体などの分析法、解析法、及びその応用を総合的に理解する。 ◎生物地球科学特論 生物圏の水・物質循環について学び、地球環境と生物圏の相互作用系について理解を深める。 ◎氷河・氷床学特論 氷河・氷床・凍土など、地球表層に存在する膨大な氷体が、自然環境との相互作用の中でどのように生成・消滅・変動し、将来どのように変動するかを理解するための物理的基礎を学ぶ。 ◎雪氷水文学特論 雨や水蒸気とは全く異なる、固相の水が示す独特な水や熱の流れ、それに伴う物質輸送と大気・海洋・河川への影響など、積雪、河氷、湖氷、海氷が関与した寒冷圏に特有の水文学を学ぶ。 ◎寒冷圏気象・気候学特論 地球上の寒冷圏に特有に見られる気象・雪氷現象、および寒冷圏が局地スケールからグローバルスケールの気候に果たす役割とそのメカニズムを学ぶ。 ◎応用雪氷学特論 豪雪、なだれ、地吹雪、道路凍結、着氷、着雪など、人間生活に密接な雪氷現象及び利雪・克雪について学ぶ。 ◎大気環境科学特論 雲と降水過程を中心とし、エアロゾルと水蒸気を含む大気中に発生する現象について、その物理学と観測法および地球環境との関わりについて学ぶ。 ◎極域海洋学特論 極域海洋に特有な海洋現象を把握し、そこに介在する物理過程に関して、特に大気と海氷の関わりから明らかにする。 ◎大気力学特論 地球環境に大きな影響をもつ大気大循環場の構造と形成メカニズム、およびその変動について学ぶ。 ◎海洋力学特論 地球環境の長期変動に重要な役割を果たす海洋大循環場の構造と形成メカニズム、およびその変動について学ぶ。 ◎気候変動特論 大気海洋が持つ数年から数十年スケールの気候変動、およびそこにおける海洋と大気海洋相互作用の役割を理解する。 ◎気候モデリング特論 大気、海洋、陸面、雪氷圏をふくむ結合系地球圏の数値モデル、およびそのための数値計算技術について学ぶ。 ◎地球流体力学特論 大気と海洋の力学を理解する上で必要となる流体力学、および球面上の回転成層流体について理解する。 ◎大気海洋解析法特論 大気海洋の観測データやモデル出力の解析に必要となる統計的手法、およびその解釈方法について学ぶ。 ◎惑星系物質科学特論 惑星系に共通の物質について、その性質および地球環境との関わりを理解する。 ◎雪氷物性学特論 雪と積雪の物理的性質および氷河・氷床の変動と流動のメカニズムを理解する。 ◎宇宙雪氷学特論 宇宙に存在する惑星を形成する雪氷の基本性質と物理過程を理解する。 ◎遠隔情報学特論 陸面、海面および大気中の情報を人工衛星などを用いて収集する方法、およびそこで得られた情報を体系的に整理し、現場データと比較検証する方法を学ぶ。
- 特別講義
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●地球圏科学特別講義I 地球圏科学に関した話題の国内外の研究者による特別講義。 ●地球圏科学特別講義II 地球圏科学に関した話題の国内外の研究者による特別講義。 ●地球圏科学特別講義III 地球圏科学に関した話題の国内外の研究者による特別講義。 ●地球圏科学特別講義IV 地球圏科学に関した話題の国内外の研究者による特別講義。
- 実習・演習・修論・D論
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◎地球圏科学実習I 地球圏科学に関する野外調査・観測・解析法を実習する。 ◎地球圏科学実習II 地球圏科学に関する実験・分析法を実習する。 ◎地球雪氷学実習 雪氷に関する観測、野外調査、測量、衛星画像解析、実験、解析を実習する。 ◎地球圏科学演習I 地球圏科学に関する観測法の演習を行う。 ◎地球圏科学演習II 地球圏科学に関する解析法の演習を行う。 ◎地球圏科学論文講読I 地球圏科学に関する論文を講読し、要旨を発表するとともに、他の人の発表を聴き、この分野の最新の研究について学ぶ。(修士課程) ◎地球圏科学論文講読II 地球圏科学に関する論文を講読し、要旨を発表するとともに、他の人の発表を聴き、この分野の最新の研究について学ぶ。(博士課程) ◎地球圏科学特別研究I 指導教員の指導により、地球圏科学の研究を行い、その成果を修士論文として作成する。 ◎地球圏科学特別研究II 指導教員の指導により、地球圏科学の研究を行い、その成果を博士論文として作成する。
http://www.ees.hokudai.ac.jp/division/earth/cal_earth.html
更新日
環境創生工学部門/専攻の紹介
■この情報の掲載元
http://www.eng.hokudai.ac.jp/edu/div/envcre/index.html
分野・研究室
水代謝システム分野
■この情報の掲載元
http://www.eng.hokudai.ac.jp/edu/div/envcre/organization/index.html
カリキュラム
- 水・公衆衛生特論(2単位)
- 環境微生物工学特論(2単位)
- 水環境施設工学特論(2単位)
- 排水処理・再生工学特論(2単位)
- 広域水環境工学特論(2単位)
- 水質化学特論(2単位)
- 環境音響学特論(2単位)
- 廃棄物処理工学特論(2単位)
- 環境評価学特論(2単位)
- 廃棄物埋立処分工学特論(2単位)
- リサイクルシステム特論(2単位)
- 大気環境解析特論(2単位)
- 大気環境工学特論(2単位)
- 水・物質循環工学特論(2単位)
- 廃棄物管理計画特論(2単位)
- 環境創生工学特別演習(10単位)
- 環境創生工学特別研究(2単位)
- 環境創生工学特別講義(1単位)
■この情報の掲載元
http://www.eng.hokudai.ac.jp/edu/div/envcre/curriculum/index.html
更新日
環境フィールド工学専攻の紹介
フィールドで環境を工学する
人工技術が全地球規模で影響をおよぼし,手つかずの自然の存在し得ない状況が生じています.この結果,人間生活の背景環境(気圏,水圏,地圏フィールド)が大きく変化し,温暖化,洪水・渇水の頻発,土砂流亡,大気・沿岸海洋・陸水・土壌・地下水の汚染,生態系の貧困化など,少なくない負の影響が顕在化しています.
これらの問題に対処し安全快適で持続可能な社会を実現するためには,方向の異なる二つ方策が考えられます.その一つは,発生源の抑制と人間影響の減少を内容とする新しい生産技術の創生であり,脱硫技術などにその典型が見られます.他の一つは,湿原再生や蛇行復元など,人工化影響の排除や対象環境の制御保全・修復再生を内容とする技術の展開です.これは,環境の成り立ちや相互関連,変化要因・機構の解明に意をはらい,その成果を適用することによって環境そのものの保全・再生をはかろうとする方策です.
本専攻は後者の立場を目指すものであり,国内のみならずアジア域の環境汚染・自然衰退を視野に入れ,リモートセンシングから現地計測までの手法を積極的に駆使したフィールド調査を重視し,気圏,水圏,地圏に関する環境の工学的制御・管理・再生技術の開発をおこないます.あわせて,これらの技術を担いうる技術者の養成を果たします.
■この情報の掲載元
http://www.eng.hokudai.ac.jp/edu/div/fieldeng/
大気地圏環境工学講座
大気圏・地圏は人類の生活の場である地表空間を包み込む場です. 20世紀後半に顕在化した地球環境問題は,これら自然の場の人為的擾乱に対する警鐘ですが,これに対処するためには場の評価・管理・修復など新たなフィールド工学の展開が不可欠です. 本講座では,大気圏・地圏の場としての特性を評価するとともにこれらの場における物質循環現象を解明し,その環境管理・修復技術を構築することを目標とします. このために、固気液3相それぞれの要素技術を融合させるとともに,リモートセンシングやGPSなどの広域計測技術と大気循環・地下水循環などの数値シミュレーション手法を展開させ,大気圏・地圏の環境汚染評価とその管理・修復技術に関わる人材の育成と新分野の開拓を行います.
水圏環境工学講座
水圏は,気圏・地圏に囲まれた生命と人類文化揺籃の場です.今日における水質汚濁や生態系の貧困化は広域に及ぶ人為的擾乱を背景にしており,これらに対処するためには気圏・地圏をも視野に入れた人工化影響の解明など,新たな水圏環境工学の展開が不可欠です.本講座は,河川・湖沼・湿原・沿岸海域を対象に,水・環境物質の動態や生態系の成り立ち,相互関連を解明するとともにダム等の人工化影響を評価し,対象域の工学的制御・保全・再生技術を構築することを目標とします.このために,広範囲計測器による現地計測やGIS技術の応用,物質輸送を伴う流れの数値解析手法を展開させ,水圏環境への人工化影響評価とその保全・再生技術に関わる人材の育成と新分野の開拓を行います.
■この情報の掲載元
http://www.eng.hokudai.ac.jp/edu/div/fieldeng/organization/index4.html#g02
環境フィールド工学専修
修士(博士前期)課程
主専修科目
- 応用流体力学特論(2単位,選択)
- 沿岸環境工学特論(2単位,選択)
- 大気環境工学特論(2単位,選択)
- 混相流特論(2単位,選択)
- 地圏管理工学特論(2単位,選択)
- 広域水環境工学特論(2単位,選択)
- 水域生態工学特論(2単位,選択)
- 流域土砂管理工学特論(2単位,選択)
- 水質化学特論(2単位,選択)
- 環境汚染解析特論(2単位,選択)
- 地下水保全工学特論(2単位,選択)
- 地圏計測工学特論(2単位,選択)
- 大気環境解析特論(2単位,選択)
- 水環境解析特論(2単位,選択)
- 広域シミュレーション特論(2単位,選択)
- 環境フィールド工学特別演習(10単位,必修)
- (他専攻の特別講義)
- 環境フィールド工学特別講義(1単位)
- 環境フィールド工学特別研究第一(8単位,必修)
- 環境フィールド工学特別研究第二(2単位,必修)
http://www.eng.hokudai.ac.jp/edu/div/fieldeng/curriculum/index.html
更新日
■教育方針と教育プログラム
教育方針
人類が地球上に出現しておよそ700万年,人類は自らの生存のために自然に働きかけ,食料,衣類や住居などを調達してきました。その過程で,自然の論理性(自然の摂理)を学び取り,その成果を科学技術や文化・文明として,現代に開花させています。また生活向上のために,人々は懸命に働いてきました。その結果,生活は豊かになり,生活水準は飛躍的に向上しています。しかしながら,意図しなかった結果も顕在化しました。それが環境問題です。 とくに,地球温暖化,オゾン層破壊,大気・水質・地質汚染,廃棄物問題,自然破壊などは,今や地球規模に及び,人類はもとより,ほかの生物の生存をも脅かす深刻な事態に立ち至っています。このような状況のもと,環境に関わる諸問題を解決・克服し,同時に,自然との調和を図りつつ(自然との共生),社会・経済が持続的に発展できる循環型社会の構築が求められています。
環境の世紀といわれる21世紀,新しい学問分野である環境創造学は,
(1) 環境に配慮した生活と環境問題を発生させない心構えとを念頭に,(環境の心)
(2) 自然の論理性を的確に把握した上で,(自然の論理性の把握)
(3) 良好な環境の保全と悪化した環境の復元・改善に取り組み,(環境の保全と復元・改善)
(4) 自然との調和を図りつつ,(自然との共生)
(5) 社会が持続的に発展できる新しい環境システムを創出する。(環境創造)
ことを目指しており,これが環境創造学のコンセプトでもあります。 環境創造学科の教育方針は,環境創造学のコンセプトに基づいて,環境に携わる技術者・研究者を養成することです。環境創造学科では,土木工学,建築学,気象学,公衆衛生学,生態学,地質学,地理学など,幅広い分野を基礎として,人間活動,大気,水,大地,公共施設に関わる環境(問題)を,教育・研究の対象としています。とくに重視しているのは,土木工学と建築学をベースとした環境問題を解決する技術者の養成を目指している点です。
また,環境(問題)の空間スケールは,地球規模の「地球環境」と,地域がある程度限定される「地域環境」とに,区別できる場合もありますが,そのような場合,後者としては,東海地方を中心とする中部地方を主な対象としています。
これらの環境と環境問題を考えるにあたって,以下の諸点をとくに重視しています。
(1) モッタイナイの心と環境に配慮した生活
(2) 環境問題が引き起こされた経緯の理解と教訓
(3) 基礎的事項(自然の論理性)の把握
(4) 環境問題を解決・克服するために環境のわざの習得
(5) 持続的発展が可能な新しい環境システムの創出(環境創造)
以上の教育方針のもとに,環境創造学科では,入学選抜時に求める学生像として,次のアドミッションポリシーを定めています.
環境創造学科のアドミッションポリシー
(1) 高校卒業レベルの基礎学力を備えた人.
(2) 何事にもやる気を持って前向きに取り組める人
(3) 他人の立場に立って考えることができ,環境に対する関心と環境に配慮した生活ができる人
(4) 相互理解・相互信頼に努めることのできる人
(5) 環境創造学科の学生として,誇りを持って勉学に励むことのできる人
教育プログラム
環境創造学科の教育プログラムは,「環境創造プログラム(Environmental Science and Engineering)」と「環境総合プログラム(General Environmental Science and Engineering)」のふたつから構成されています。授業科目履修系統図に示されているように,どちらのプログラムにおいても,1年生では主に総合基礎部門や理工学基礎科目,2年生以降では主に専門教育部門の授業科目を履修していきます。なお,プログラムの選択は,3年に進級する際におこないます。
「環境創造プログラム」は,グローバルな視点から環境問題に取り組むことができる素養を持った技術者の育成を目標としています。そのために,学科の特色でもある自然環境から居住環境にわたる幅広い範囲の環境について,必要な知識と能力とを,まず身につけていきます。その上で,自然環境の現状把握と管理,環境破壊の監視と修復,環境デザインなどを,総合的に行うことのできる技術者になれるよう,環境問題関連の基礎的な知識・能力・技術を習得していきます。具体的には,コース終了時,技術士第一次試験(技術士補)の環境部門あるいは建設部門の合格が可能なレベルの教育を目指します。「環境創造プログラム」は,日本技術者教育認定基準を満たすように設置された教育プログラムであり,平成21年度に,日本技術者教育認定機構(JABEE)への申請をおこないました。
環境創造プログラムの学習・教育目標は以下に示すA~Gの7項目です。なお,これらの学習・教育目標と各授業科目との関係は対応表の通りです。
[多様な価値観と基礎知識]
A 多様な価値観と広い見識を習得する。
A-1 環境と社会の関係を認識するために,人文科学や社会科学などの知識を習得する。
A-2 専門分野の基礎となる数学や物理などの自然科学および情報科学の基礎知識を習得する。
[技術者倫理と環境倫理]
B 環境に関わる技術者として,社会全体の利益と秩序を考慮した社会活動を可能とする知識と教養を習得する。
B-1 技術者として,社会の利益がどのようにあるべきか理解する。
B-2 適切な社会活動を行える素養を身に付けるために環境倫理を習得する。
[専門基礎知識とその応用]
C 都市・居住環境,気圏環境,水環境,地圏環境の基礎知識と基礎理論を習得する。[専門基礎知識]
D 環境に関わる現象のメカニズムを把握する能力を習得する。[計測技術と現象の把握]
D-1 都市・居住環境,気圏環境,水環境,地圏環境に関する計測技術の基礎を習得する。
D-2 計測データを基礎理論にもとづいて解析し,総合的に現象のメカニズムを把握する能力を習得する。
E 環境の改善と新たな環境の創出のためのデザイン能力を習得する。[デザイン能力]
E-1 問題を解決するために,周辺への影響などの要因を踏まえて立案,計画,設計を総合的に行える能力を習得する。
E-2 新たな環境の創出ができるように立案,計画,設計を行える能力を習得する。
[コミュニケーション能力]
F 日本語によるプレゼンテーション能力ならびに国際的に通用するコミュニケーション基礎能力を習得する。
[高度な技術者養成への基礎作り]
G 生涯学習能力の基礎と,課題の解決のための計画・管理能力を習得する。
G-1 身に付けた幅広い知識をもとに,さらなる応用知識を身に付けることができるように生涯学習能力の基礎を習得する。
G-2 社会条件および自然条件の制約下で課題を理論的に解決するだけではなく,定められた期日を厳守し,そのために計画を自ら立て,自ら管理することができる能力を習得する。
「環境総合プログラム」は,学科の特色でもある自然環境から居住環境にわたる幅広い範囲の環境について,基礎的な知識と能力とを身につけていきます。その上で,他学科,他学部の授業科目を履修することによって,豊かな教養を身につけることを目指します。
■この情報の掲載元
http://env.meijo-u.ac.jp/policy/policy.html
■学びの特徴
環境創造学科は環境を「守る、調べる、つくる」をキーワードに5つの専門分野を配しています。
これらの専門分野は、気象学、地学、生態学、土木工学、建築学などの教員から構成され、相互に関連性を持ちながら「環境創造」という一つの目標に向かって教育・研究を行っています。
■人間活動環境
潤いとゆとりを醸し出し、自然と共生する持続可能な都市環境づくり、人が健康で快適に住まうことができる環境低負荷型の居住環境の形成、人間活動環境の計画・設計学について、教育・研究を行っています。
専門科目:人間行動学、居住環境設計、交通環境工学 など。
■社会資本環境
社会資本とは、人間社会の存続・発展の源となる基本的施設(社会基盤施設)のことで、道路・鉄道・港湾・上下水道・公園・病院など、公共投資によって造られた施設を指します。
環境に調和した質の高い社会資本施設の形成に導く学理と方法論、および省エネ・建設廃棄物処理・リサイクルなどの環境対策と保全に関する教育・研究を行っています。
専門科目:環境材料学、構造力学、空間創造学 など。
■水環境
水は、海洋、沿岸、河川、湖沼、ダムなど、ありとあらゆるところで貯められ、引水され、利用されています。
水環境分野では、水資源の利用や水質処理のあり方に加え、景観や生態系を重視した新しい水域環境の創造方法について、教育・研究を行っています。
専門科目:水環境学、水理学、水域環境創造学 など。
■地圏環境
地圏(大地)を構成する地層や地形には、数千万年以上に及ぶ地球環境の歴史が記録されています。これを読み取り、大地の自然環境の成り立ちを解析します。また、土壌・地下水汚染など汚染拡散のメカニズムも検討しています。
過去と現在の理解を踏まえた上で、地圏環境の将来予測と、地表・地下空間の利用方法を考える教育・研究を行っています。
専門科目:地圏環境学、地盤情報論、地圏環境変遷学 など。
■気圏環境
気圏は、人間活動にともなって放出される物質のリザーバーであるとともに、水圏や地圏、および生物圏を結びつける物質循環の仲立ちの役割を担っています。
大気の物理・化学的な性質を理解し、さらに、大気汚染・騒音・振動・地球温暖化などを克服して、よりよい気圏環境を創り出すための教育・研究を行っています。
専門科目:気圏環境学、快適性創造学、環境創造設備学 など。
■この情報の掲載元
http://env.meijo-u.ac.jp/intro/intro.html
卒業後の進路
平成15年度に第一期生を送り出して以降、平成20年までに、約600名が卒業しました。下のグラフは、学科卒業生の内定業種(平成15~18年度)です。理工学部の卒業生として、多種多様な分野へ就職・進学しています。
一般企業
環境のジェネラリストとして、環境関係はもとより、さまざまな分野で環境に対する意識を高めるために活躍してくれるよう、いろいろな業種への就職を勧めています。
大学院
本学理工学研究科 名古屋大 名古屋工業大 名古屋市立大 筑波大 三重大 愛知教育大 信州大など
公務員等
文部科学省 東京都 愛知県 名古屋市 日本郵政公社 各市町村ほか
教育関係(教員など)
中学・高校教員 学習塾講師など
■この情報の掲載元
http://env.meijo-u.ac.jp/career/career.html